2023-11-08子どもの言語能力は人形を活用すれば発達するって本当?

2024-01-08子どもの言語能力は人形を活用すれば発達するって本当?

2024.1.10更新

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お人形遊びは、いつの時代のお子さんも好きな遊びなのではないでしょうか。
人形を活用すると、楽しく遊びながら子どもの言語能力を向上させる効果があります。
言葉の発達だけでなく、親御さんやお友達と気持ちを共有したり、思いやりの心を育むことも可能です。
この記事では、人形を活用した際の効果や、人形遊びのポイントについて紹介します。
子どもの言語能力が遅れているのでは、と心配されている親御さんはぜひ参考にしてください。

人形を活用した際の効果

小さい頃、人形で遊んだことのある方はたくさんいらっしゃるでしょう。
まるで自分がお人形のお母さんになった気分で、楽しくお人形遊びをした思い出のある方も多いのではないでしょうか。
人形遊びには「子どもの心の発達」に効果があることがわかっています。
ここからは、人形を活用することで得られる効果について解説します。

言語能力の向上

人形を使ったごっこ遊びをすることで、子どもが他者の気持ちを理解できるようになります。
難しい関係性への理解力が深くなることで、少し長めの文章でも理解することが可能です。
人形遊びの特徴は、心的状態を言語化しやすいことです。
人形で遊びながら、自然に言語発達が促進されていくことが期待できます。
また、人形を活用した遊びには、心についての発話が増えることがわかっています。
気持ちや感情に関わる言葉をたくさん掛けることで、子どもの「心の発達を育てる言葉」を促して発語しやすくするという特徴があります。

他者理解の向上

小さな子供には「自分と他者は気持ちや感情が違う」ことを理解する力がまだありません。
気持ちの分け離しを促すには、人形に代わって大人が気持ちを話し、他人の気持ちを理解できるよう導いてあげるといいでしょう。
子どもと一緒に遊びながら、大人が「眠くなったのかな」「うれしいのかな」など、人形の気持ちを代弁することで、感情の理解へとつながります。
人形遊びをすることで、自分よりも弱く小さい存在がいることを認識し、自分とは別の心を持っていることがわかるようになります。

共感力の向上

人形遊びは、コミュニケーション能力を使うことが必要とされています。
人形の感情を想像したり、話しかけることで対話能力を身につけていきます。
人形を活用した遊びをすることにより、子どものなぐさめ行動や思いやり行動が増え、気持ちの共有を行おうとする心の発達に効果があります。
「社会情緒的能力 (協調性・計画性・粘り強さ・リーダーシップなど、性格や気質に属する能力)」は、人生を成功に導くことに関わるといわれています。
この社会情緒的能力を伸ばし、社会に出てからも役立つ能力を得ることができます。

思いやり行動の向上

人形遊びでは、子どもの「思いやり」や「優しい心」を育むことができます。
愛らしい表情の人形は、お子さんが「お母さん」になった気持ちでお世話をしたくなるかわいさがあります。
小さなお子さんにもちょうどいい大きさなのも、お世話をしやすいポイントです。
自分より弱く小さい存在をお世話することで、子どもが自然に思いやりのある優しい心を育てていくように手助けします。

人形は男の子にも効果がある?

「男の子なのにお人形遊びが好きだけど、大丈夫かな」と心配する親御さんも多いのではないでしょうか。
しかし、人形を使った遊びには、男の子の言葉や心も発達させる効果があります。
一般的に、男性のほうが人の気持ちを敏感に感じ取ることが苦手といわれています。
「男の子にはこのおもちゃ」といった画一的な考えにより、男の子の発達を抑えてしまった可能性があります。
しかし、お人形遊びをすることで、女の子と同じように、男の子でも他者の心を理解し、人を思いやる心や優しい心を育むことが可能です。
社会情緒的能力を育てることにより、相手の痛みに共感するなどの心を育てることができ、社会へ羽ばたいていく力となっていくでしょう。

人形遊びをさせる際のポイント

人形遊びには、心と言葉を発達させる効果があることがわかりました。
子どもの成長をさらに促すために、人形遊びに工夫を凝らしてみましょう。
3つのポイントにわけて解説しますので、参考にしてみてください。

人形の気持ちを代弁してあげる

子どもが短い文章でのお話ができるようになるのは、個人差はありますが、2歳ごろからといわれています。
短い文で話し始めた頃は、まだ自分の気持ちを上手に言い表すことができません。
また、他者と自分の気持ちが違うことも理解ができない状態です。
そのため、まずは大人が人形の気持ちを代弁するといいでしょう。
大人が一緒に人形と遊んであげながら「おなかがすいたのかな」「眠いのかな」「楽しいのかな」など、人形の気持ちを代わりに言ってあげましょう。
人形の気持ちを代弁することで、人形を通じ共感する気持ちが育まれます。
感情の理解へとつながり、他人と自分の気持ちを分離することができるようになっていきます。

複数の人形を用意して名前や役割を与える

人形遊びをしているお子さんには、立場の違う別の人形をいくつか用意してみましょう。
ママ・パパ・ボーイフレンドなどのお人形を仲間に入れて遊ぶことで、子どもが社会生活に適応していく力を育てていくことが可能です。
ママ人形を持っている子どもはリーダーシップをとるようになり、ボーイフレンド人形を持っている子どもは自己主張の行動がみられるようになります。
さまざまな立場の人形と遊ぶことで、それぞれの役割を理解し、言葉も増え、他者を理解する力も育っていきます。
ここで注意することは「ママはおうちで家事」「パパは外で仕事」「女の子は男の子とつき合う」など、役割を決めつけないことです。
現代では家族の形や関係性が多様化していますので、お子さんには、好きなように役割の演じ分けをさせてあげましょう。
もし、付け加えたほうがいい役があるときは「一緒に遊ぼう」と誘いかけてみてください。
お子さんの世界観を壊さないよう、同じ目線になってあげることが大切です。

おもちゃも一緒に使う

おもちゃなどの小道具を取り入れると、子どもに同じ空間を共有していることを認識させやすくなります。
おもちゃの食器やお医者さんセットなど、状況をイメージしやすいものがおすすめです。
また、室内に区切られた空間があると遊びが発展しやすくなります。
「おうち」「お店屋さん」など、イメージしやすい空間を作るのもおすすめです。
おもちゃを使うことにより、友達と同じ空間で遊ぶ感覚を持ち、意思疎通ができるようになる効果が期待できます。

人形の選び方

子どもの心や言葉の成長を育むには、どのような人形を選んだらいいのでしょうか。
おしゃべり機能があるか、人形の大きさなど、選ぶポイントがいくつかあるので、1つずつご紹介していきます。
人型だけではなく動物タイプもありますので、選ぶときの参考にしてみてください。

おしゃべり機能があるか

人形は、おしゃべり機能がついたものを選びましょう。
おしゃべり機能がついた人形は、言葉を理解して会話することができます。
そのため、言葉が少ないお子さんでも積極的に会話をするようになっていきます。
「認識ワード」で話しかけると、さまざまなおしゃべりを返してくれます。
お人形をトントン2回たたくと「はーい、なにかご用?」などと聞いてくれます。
「今日は何日?」とたずねると「今日は10月22日だよ」とお返事してくれます。
また、定期的に話しかけてくる「ひとりごと」機能がついた人形は、800ワード以上もの言葉を持っています。
「遊んでほしいな。
だめ~?」「寒いからセーター欲しいな」というお願い形式や「いつまでも一緒にいようね」などのかわいいひとりごとを言ってくれます。
人形と会話ができることで、子どもも毎日のように話しかけるようになります。
楽しく会話をし、お世話をしていくなかで、心と言葉の成長につながっていくのです。

人型か動物型か

人形には人型だけでなく動物型もあり、動物型の人形は、ペットを飼うような感覚が楽しめるという特徴があります。
犬や猫などがあり、シャンプーやトリミングができるものもあります。
ケージがついており、お散歩気分でおでかけができるものもおすすめです。
例えば犬の場合、小さな男の子や女の子の声で話す「おしゃべりモード」と、本当の犬の声で鳴く「ワンワンモード」の2つのモードが切り替えできる機能もあります。
人間の言葉に反応する音声認識型で、話す言葉は800ワードを超え、歌うことも可能です。
動物が好きなお子さんや、アレルギーや住宅事情によりペットが飼えないご家庭におすすめです。

人形のサイズはどのくらいか

人形のサイズは、子どもと大人の大きさが、そのまま人形と子どものサイズ感になるのが理想です。
35~40cmの大きさが、子どもが抱っこするのにちょうどいい大きさといわれています。
抱っこをしたり、膝に乗せたり、おんぶをしてみたりなど、本当の赤ちゃんをお世話しているような感覚が得られることが大切です。
お母さんと赤ちゃんの様子を真似てお世話を始めるので、自分と人形に置き換えたときにピッタリのサイズ感になるものを選ぶといいでしょう。
赤ちゃんのように扱うことができるサイズ感の人形だと、お子さんがより愛情を持ってお世話をするようになっていきます。

座らせられるか

肌触りがよくやわらかい人形は、子どもが抱っこした際に安心感を与えます。
抱き心地のよさも大切ですが、人形遊びをするには、適度な固さがあり、関節が可動し座らせられるもの、または最初からお座りしている人形のほうがおすすめできます。
また、カエル足のような感じで、適度に足が開いた形になっているほうが、洋服の着せ替えやおむつ替えなどのお世話がしやすいでしょう。
ここまでは、人形が子どもの言語発達にどのような影響を与えるのかについて解説しました。
こちらでは、ペット代替えの効果と代わりとなるおすすめの候補も紹介しています。
合わせてご覧ください。

まとめ

人形遊びには、言語能力の発達だけでなく気持ちを共有し、他者を思いやる気持ちを育むことができます。
また、親御さんなど大人の方が「人形の気持ち」を代弁することで、他人の気持ちを理解する力を育てることも可能です。
お子さんの言葉が少ないことを心配されている方には、おしゃべり人形みーちゃんがおすすめです。
小さな女の子の姿をしたみーちゃんは、お子さんが抱っこしてお世話をするのに適しています。
みーちゃんは会話ができますので、お話をしていくうちに、自然と話す言葉も増えていくことが期待できます。
おしゃべり人形みーちゃんと遊ぶなかで、言葉の発達だけでなく、思いやりの心や優しい気持ちを持つお子さんに成長していくことでしょう。

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