本当の子供の声を使うのはとても大変なことですが、声優さんの完成された声ではできない、リアルなあどけなさのおかげで、
『心が通じる唯一の人形』になったと思っています。
子供ならではの発想や言葉を大切にしたいので、収録でも雑談の時の笑い声を入れたり、言い間違いをそのまま入れたりしています。
おかげで、発売してから17年の間、子供や孫のようにかわいがってくれる方が何万人もいらっしゃいます。
シリーズを通して、季節ごとに変わる「ひとりごと」をたくさん詰め込んでいます。
ある商品では、1月には『七草がゆ』の話をしたり、5月には『茶摘み』の歌を歌ったり…
1年遊ぶだけでは、全てを聞く事ができないくらいです。
だから、ご愛用者の方も、「毎日何を言ってくれるか楽しみ」と言ってくれています。
「こんな事も言うの?ビックリ!」と思ってもらえるように、何をしゃべるかは秘密にしています。
また、今の子がいうような言葉も混ぜ込んで、違和感のないようにしています。
これは僕にしか作れない人形だったと思います。だから唯一の商品になったんです。
そもそも私は企業のプレミアムグッズ(販促品)を企画製造している会社を経営しておりました。
ある日お客様から「世の中にない楽しいものを開発してほしい」という難題をもらいました。
仕事柄、海外の展示会に行く機会が多く、そこで優れた性能の音声認識ICチップに出会いました。
それは自動車や携帯電話向けに約20年前に韓国で開発されたもので、なんとか玩具に使用させてもらう交渉に成功しました。そのチップを使用してキツネのキャラクターに入れてグッズを作った所、大ブレークしました。
私は大の子供好きで、特に3~6歳位のあどけなく無邪気な声やおしゃべりにはメロメロになってしまいます。「そうだ!この音声認識チップを使用して本当の子供の声を入れた人形を作ったら、さぞかし可愛いだろうな~」と…出来上がったのが一代目の『おしゃべりたっくん』(2004年)でした。
2004年発売のたっくん、2005年発売のはなちゃん、2010年発売のまーくん… 10年以上経ってもお便りやメールを頂いております。
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